症例紹介
解説変形性膝関節症膝が痛い膝の問題
膝痛の問題(解説)
解説
膝の痛みの原因はいくつかあります。
① 膝の後ろが痛い、膝が曲げられない。正座が出来ない。
② 前から見れば膝が弯曲している。痛くて歩けない。
①解説
膝の後ろが痛い、膝が曲げられない。正座が出来ない。この症例は膝痛の中でも60%を占めます。膝関節の歪に原因があります。骨盤や背骨に問題があれば膝や足関節に歪が発生します、腰痛がある人は膝の痛みを抱える方も多いのです。
このタイプの症状の原因は脛骨(足の骨)の後方変移(足の骨が後ろにずれている)が主な原因となります、また、少ないですが脛骨前方変位が原因となる場合もあります。
このように膝関節の歪が発生すれば、神経が圧迫され栄養も酸素も軟骨(半月板)に送られず軟骨は瘦せていきます、この状態を軟骨の退行変性と言います。進行すれば、軟骨は更に薄くなり、変則的に消失します。こうなれば膝は曲げられません、歩行も困難になります。
②解説
前から見れば膝が弯曲している。痛くて歩けない。この症状の原因も①と同じです、膝関節の歪です。①と違う点は歪の方向が違うだけです。
関節は右左どちらかにねじれ、片方で側方変位を起こすのです。正面から見ればO脚になります。またその逆のX脚になる場合もありますが日本人の場合はO脚よりも少ないです。
膝の痛みがあれば、特に歩行訓練は厳禁です。そもそも訓練は痛みが無く健康な状態で行うもので、目的としては筋肉増強、関節の可動性の増大、持久力増大が目的であり、痛みをコントロールするものではありません。
治療としては、関節の歪の矯正です。また栄養面ではミネラルの補給、栄養バンスの良い食生活です。
もう少し専門的に!
膝関節の歪は、脛骨後方変異、脛骨前方変異、大腿骨側方変異、脛骨側方変異などがあります。膝の軟骨がすり減って痛みが出るのですり減った軟骨が回復するようにコラーゲンのサプリが宣伝されていますが、私個人的にはお勧めしません、
なぜなら、軟骨がすり減っているように見えますが、そうではなく膝関節が歪ことにより神経が圧迫され軟骨に酸素も栄養も十分供給されずにいるため退行変性がおこり、濡れたスポンジが押され水か抜け硬くなった状態のようになっているのです。
もし軟骨がすり減っているのであれば擦れた痛みは凄まじいものになり耐えきれる痛みではなくなるでしょう。根本的な治療は関節の歪を治すことです、
膝だけでなく、骨盤、腰椎の問題も同時に考える必要があります。腰の歪、骨盤の歪の影響を膝が受けます、もっと言えば、首の骨のズレが背骨に影響し、背骨のズレが腰に影響を与え、腰の歪が膝に影響を及ぼします。
一番弱いところから痛みが出始めます。従って人間の体は全体のバランスが保たれて初めて健康を維持できるのです。一つ崩れれば他の部位に影響を与え、次第に耐えれなくなり症状がでるのです。
カイロプラクティックで健康を取り戻してください。