よくある質問
カイロプラクティックと整体の違いは?
【質問】
最近、カイロプラクティックと名乗ったり、 整体院と名乗ったりしている治療院があります。
中には無痛整体やソフトカイロプラクティックといった看板までありますが、いったいどのように違うのですか?
【回答】
整体は、日本伝来の武医術や、海外から入ってきた手技治療法も含まれるかも知れません。主に経験を基に口伝えや、実施で伝わったものが基本です。学問として体系的にまとめられていません。古くは古代エジプトのピラミッドの時代より手技医療は存在していたようです。テレビでも整体をおもしろおかしく捉えた番組を見たことがあります。関節を鳴らすものです。関節のクリック音をどれだけ多く鳴らすことができるか?というものでした。
感じたことは、矯正が違うことです。整体師の矯正は、関節を同時に複数鳴らすもので全体的な関節の可動性を出すものでしょう。
カイロプラクティックでは、一箇所の関節の不整合しか矯正しません。すなわち矯正の音は、ボキッ一発です。それも多くて4箇所までぐらいです。カイロプラクティックでは、サブラクセイション(神経の障害を伴う骨のずれ)しかさわらないからです。また、異常な関節があってもサブラク セイションの補正をしている関節は、わかっていてもさわりません。
サブラクセイションが開放されると補正作用は無 くなり、何もしなくとも自然な関節の動きに戻るからです。 十分な検査をして、必要ならば、矯正する。必要でないなら矯正しない。なぜそこをさわるのか?・・・なぜここはさ わらないのか?カイロプラクティックは学問として体系されています。治療ですべて100パーセント効果を出すことは、 たいへんです。もし治療がうまくいかなかったとしても、治療内容を再検討し、次の治療に役だてることができます。 特にこのことは、重症患者にあてはまります。
無駄な時間を多くかけ、やたらに治療すれば、次の治療の組み立てができません。何をどのように治療しているのかがわからなくなり、やたらに無駄な時間と労力を患者さんに強いることに なるのです。カイロプラクティックの治療は時間ではなく、なにをどのように治療するかです。現在の日本の状況では、 カイロプラクティックも整体も混同し、短期間でのカイロプラクティックの養成学校もあり、にわかカイロプラクターも増え、患者さんにとっては、ますますわかりずらい状況がつづくと思います。十分な問診、検査をしない治療院はさけるべきです。