症例紹介
解説腰痛(骨盤)腰痛(椎間板)腰痛(腰が痛い、だるい)
腰痛の種類と解説
腰痛には、大きく分けて4種類の腰痛があります。
① 椎間板ヘルニア
② 急性腰痛(ぎっくり腰)
③ 慢性腰痛
④ 腰椎すべり症
では、順番に説明していきます。まずその前に、すべての腰痛に共通していることは、その原因が腰椎(背骨の歪)に伴う神経の圧迫にあるという事実です。家や車も長年使用すれば、柱が傾いたり、ドアが軋んだりしますネ!またタイヤもすり減るバッテリーも劣化し交換します。人間の体はどうでしょうか?同じように関節が歪んだり骨が変形します。そこに神経の障害が発生すれば痛みや、様々な症状が発生するのは想像できますね!
悪い生活習慣、職業習慣、加齢 → 関節の歪 → 神経の障害 → 症状 痛み、しびれ
筋肉が凝るのは、同様に筋肉を支配している神経系統に問題があるわけです。まずこの問題を解決することが先決です。そうです、すべてに優先させて関節の歪を無くし、神経を正常にすることが先決なのです。筋肉をもんだり、電気をかけるのは後でもいです。
① 椎間板ヘルニア(主に腰の片側が痛い 足が痛い、痺れ))
比較的、若い人に多い症状です。急に腰をひねる運動、重いものを持ち上げて横に置いたりずらしたりした場合に好発いたします。腰の骨と骨の間にある若い人の椎間板は比較的に厚みも厚く弾力性もあるため、偏心した無理な力が加わると椎間板が飛び出し神経を圧迫します。椎間板は斜め60°に繊維質が走っているため斜め方向の無理な力には弱いのです。はみ出した椎間板が神経を圧迫し、その支配域に影響を及ぼします。足に痛みが走ったり、左右の臀部にも痛みが出ることが多いです。
主にヘルニアの場合は左右のどちらかがより痛みが強い状態になります。もし椎間板だけの問題であるならば、はみ出した椎間板を切除すれば大きな問題は解決するかもしれません。しかし骨がズレていたならば手術によりはみ出した椎間板を切除しても完全に治ることは少ないでしょう。手術では関節の歪は治せません。
治療方針椎間板ヘルニアの場合は、まず飛び出した椎間板を中に入れるためのカイロプラクティック手技を行います。椎間板が正常な位置に戻れば、次に腰椎の歪を取り去る施術を行います。カイロプラクティックの利点は、再発しないようにメンテナンスできるところにあります。手術をする前にカイロプラクティックで健康を取り戻してください。
②ぎっくり腰(「急激な腰の痛み)
ぎっくり腰は急性腰痛の事です。このタイプの腰痛は2種類あります。骨盤の関節の歪と腰椎の関節の歪が原因のものです。骨盤の仙腸関節の歪が急激に起これば激しい痛みとなり歩くこともままならないでしょう。同様に腰椎のずれにより関節の歪が原因で起こる腰痛も痛みが激しくなりますがまだ、椎間板は直接神経に接触していない状態です。急激な運動、無理ま体制や腰を捻る運動などをしたときに腰椎の関節は歪を起こし椎間板周辺は炎症を起こしはれ上がり痛みも強くなります。
治療方針
痛みが強い場合は、まずは、患部を冷やして安静です、カイロプラクティックでは、痛みが強く腰を触れない場合は、首を検査し異常があれば首を矯正します、腰が施術できる状態になれば関節の歪を治すような施術を行います。張り詰めた筋肉はもみほぐすことは絶対にいたしません、筋肉を患部を守ろうと緊張しているからです。電気治療や超音波の施術は避けるべきです、腫脹した椎間板をさらに刺激することになるからです。
③慢性腰痛(腰が重だるい)
同じ姿勢の連続、毎日繰り返される長時間の座位、や急性腰痛の経過後に発生する腰痛です。長期にわたり徐々に悪くなってきたものです。場合によれば数十年にわたっての腰痛など、その特徴は重くだるくなることです。40歳以上の方に多く見られます。腰椎の関節に歪が椎間板は薄くなり変性しています。腰椎関節に歪が生じ神経の障害が発生すれば椎間板に栄養も酸素も供給されず薄く変性していきます。進行すれば更に薄くなり重症となります。最終的には足がしびれたり筋肉が萎縮し車椅子が必要となります。
治療方針
症状の原因となっている神経の障害を早期に取り去ることが必用です。後手にまわればそれだけ治療にも時間がかかります。多くの方が関節の歪に対しては、何も治療されていません。早期に治療されれば大きな問題にはなりません。早期に痛みやだるさを取り去り、その後、1~3カ月に一度、カイロプラクティックでメンテナンスをお勧めいたします。
④腰椎すべり症
腰椎すべり症とは、腰椎(骨)が割れておへそに向かって前方に滑り出した状態の腰痛です。通常は、しりもちを突いた、交通事故など外傷によるものが多いです。中には生まれつき腰椎に奇形(二分脊柱など)がある場合もあります。割れた骨をカイロプラクティックで修復は出来ませんが、痛みはコントロールできます。私の経験では過去に7例ほど経験がありますが1例を除いて痛みは抑えることができました、ただしメンテナンスは必要です、1~3カ月に一度はカイロプラクティックでのケアーが必用です。場合によっては6カ月に1度のメンテナンスで良い場合もあります。この症状は痛みを出さないようにすることが重要です、施術はやりすぎても痛みを誘発しますので注意が必要です。
つづく…………